総合型選抜小論文-仕組み

総合型選抜小論文について、総合型選抜小論文とは何かといった基礎知識、書き方、勉強の仕方などを中心に話していこうと思います。

総合型選抜小論文-仕組み

今回から、総合型選抜について、

お伝えを致します。

ここ数年、安全志向の影響で増加をしているのが、

「総合型選抜」です。

22年度入試では国立大の78.0%、公立大の40.4%が実施し、

「共通テストを課す」は国立大53.7%、公立大9.6%で実施されています。

これは「学校推薦型選抜」と違って、

高校からの推薦を必要とせず、

書類審査・面接・適性・目的意識、入学後の学習意欲等を

判定して合否を決めます。

しかし、文科省は、各大学に評価方法を求めており、

学力チェックが今まで以上にシビアになってきています。

すでに、文科省は入学者の学力低下を懸念し、

「総合型選抜」の出願時期を2021年度入試から、

9月1日以降にしています。

総合型選抜の仕組み②

前回お伝えをした文科省が求めている

評価方法の改善点は以下の通りです。

調査書等の出願書類だけでなく、

(1)各大学が実施する評価方法等(例:小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績等)もしくは(2)大学入試共通テストの少なくともいずれか1つの活用を必須化することとしています。

また、志願者本人の記載する資料(例:活動報告書、大学入学希望理由書、学修計画書等)を積極的に活用すること。

総合型選抜は、学校推薦型選抜より出願はしやすいのですが、

あまり気楽に考えてはいけません。

【総合型選抜の5つの特徴】

今回は、総合型選抜入試の5つの特徴について、

お伝えをさせて頂きます。

  • 高校の学校長の推薦がいらない
  • 大学の出願条件にさえ合えば、個人でも応募ができる。
  • 選考では面接が重視される。
  • 大学の積極的主導で行われる場合が多く、時間をかけて厳正に行われる。
  • 学校推薦型選抜にはない独自の工夫がこらして選考する。

学力検査だけでは測れない主体性や、高校までに取り組んだ郊外活動、

研究の成果などをアピールすることができます。

また、総合型選抜は、論文入試型、予備面接型、自己推薦型の

3つに大別することができます。

こちらについては、次回のブログでお伝え致します。

総合型選抜は面接も重要①

総合型選抜とは、

大学側が「このような学生がほしい」と言う

方針(アドミッションポリシー)を事前に示し、

それに賛同した受験生が応募する方法です。

つまり、大学・受験生の双方が納得した形になる

「お見合い型選抜」と言えるかもしれません。

したがって、合否が決まるまでに多くの時間がかかる場合があり、

また、募集定員も全てを取らない場合もございます。

それは学力面より、受験生の入学意識を尊重しているからです。

そして、それらを判定するために、

面接や小論文が重視されているのです。

特に小論文は、1日や2日でマスターできるものではありません。

どんなものかを知り、しってかりと準備をしておく必要があります。

総合型選抜は面接も重要②

今回は、総合型選抜の3つのタイプをお伝え致します。

総合型選抜には、次の3つのタイプがございます。

  • 論文入試型

このタイプは、難関校に多くみられ、2000~3000文字程度の志願理由書を提出させたりします。そして、面接の時には、その理由書に基づいた質問を行い、受験生の能力・適性・人間性・意欲などをくわしく知って判定します。

ある意味では、一般選抜より厳しいと言われております。

  • 予備面接型

このタイプは、正式な出願の前に1~2回の予備面接や説明会を行うものです。

エントリー(総合型選抜への登録)や面談の多くは、大学が主張する説明会などで行われますまた、志願理由書も、「エントリーシート」に書き込んで提出するのが一般的です。理由書は選考時に重視されます。

  • 自己推薦型

文字通り「自分の長所をアピールする」ことで選考してもらう入試です。亜細亜大学などの「一芸一能入試」が代表格です。

多くの場合、スポーツ・芸能・学術・ボランティアなどの「活動報告書」の提出が必要となります。

総合型選抜への出願は、計画性が必要となります。

総合型選抜の大前提を、もう1度

具体的に総合型選抜の選考法について、

どのようなものがあるのかを紹介していきます。

総合型選抜の選考は主に、

5つになります。

1:書類審査+面セル

2:書類審査+小論文+面接

3:書類審査+学力検査+面接

4:体験授業+書類審査+面接

5:エントリーシート+面接+書類審査+面接

一番多いのは1のタイプです。

総合型選抜の選考は主に、

5つになります。

1:書類審査+面セル

2:書類審査+小論文+面接

3:書類審査+学力検査+面接

4:体験授業+書類審査+面接

5:エントリーシート+面接+書類審査+面接

一番多いのは1のタイプです。

なので、面接の練習を軽視している受験生もおりますが、

これは大間違いです。

各大学は事前にアドミッション・ポリシーとして、

大学側の「期待する学生像」を提示します。

したがって、この像に合致していなければ、

合格するのは難しいことになります。

面接などでは、

「期待される学生像」の視点から質問をされたりします。

総合型選抜は面接も重要と言うのは、

こうした視点からです。

総合型選抜は、志願理由書が大切だと書かせて頂きましたが、

もう1度、大前提についてお伝えを致しますね。

出願にあたり気をつけたいことは、

「評定平均値」です。

出願資格に、この「評定平均値」を明記している大学は、

ほとんどが3.5以上と書かれています。

ちなみに「評定平均値」2.9以下は、

高校の定期テストで赤点だらけのレベルです。

なお。「評定平均値」をA~Eにランク分けしたものを、

学習成績概評と言います。

A段階 5.0~4.3

B段階 4.2~3.5

C段階 3.4~2.7

D段階 2.6~1.9

E段階 1.8以下

A段階のうえに、部活動等で優秀な成績を修めれば、

校長からA評価がもらえ、

国公立大の推薦入試の合否判定でさらに優遇されます。

総合型選抜を考えている人でも、

日頃からの学習は重要であるという

大前提を忘れないでください。

英語の資格で総合型選抜をプラスに

総合型選抜にせよ、指定校推薦にせよ、

これらの入試を目指すには「英語資格」がプラス評価になります。

英語資格として加点が期待できる水準は、

「英検2級」以上、「TOEIC550」以上になります。

その他、「TOEFL」もありますが、

こちらは海外の大学に留学する際の指標に用いられるため

難易度が高めです。

しかし、「TOEFL」が45以上あるならば、

資格欄に書くべきであり、

英検2級と同等の評価とされると思います。

英検で気をつけなければならないことは、

スケジュールです。

英検は年に3回しかありません。

もし高3生で取得しようと思えば、

6月が最後となります。

高2の冬までに取得するように、

スケジュール管理をしましょう。

リクルート進学総研が、

「高校生の進路選択に関する調査~進学センサス2022」

を発表ました!

調査結果はこちらです。

   ↓

その結果は、

昭和の時代で受験を経験した親御さんの

従来の大学受験・進学のイメージから、

すでにかけ離れているという実態を示しています!

①第1志望校への進学者は68.3%。7割が第一志望に受かっている。

②年内入試合格での進学者は47.0%(7.9%増)、

 年明け入試層は47.1%(9.8ポイント減少)で、ほぼ同じ割合。

「年内入試」とは推薦のことです。

一般入試と推薦入試の割合が1:1になったのです。

この2つから見えるのは、

今の高校生は、

一般入試での挑戦をせず(挑戦して推薦を選択する子もいますが)、

年内に推薦で合格を勝ち取っている子が、

ほぼ半数ぐらいになったということです。

栃木県においては、

宇都宮高校の生徒さんが、

今年は約80名ほど浪人をしております。

東大等を目指しているのでしょう。

また、上位高校ほど一般入試での合格を、

良いものとしておりますが、

その中で、顔色が悪くなっている高校生が、

多数いることも事実です。

だからこそ、

嚶鳴進学塾では総合型選抜入試や、

指定校推薦を進めているのです。

ただし、両方とも学力は必要です。

学校長推薦も、

県立高校と私立高校は指定校を多数持っておりますが、

必ずしも自分の行きたい大学に行けるわけではないことを、

知っておいてください。

一般入試と推薦入試(総合型選抜)の割合が1対1に

すでに大学は全入時代に入り、

大学生は「大学受験という厳しい競争を勝ち抜いた試練を超えた人」とまだ思っていたら、

それはもはや昭和の記憶であり、

親御さんの意識のアップデートが必要です。

この「調査結果全体報告書」をざっとみても

面白い点がたくさん出てきます。

一つだけ書きますとと、

最後の「大学に進学することのメリット(良さ)は、

どのようなところにあると思いますか」の質問に対しての答えが、

2011年からずっと「将来の選択肢が広がる」が1位だったのが3位に落ち、

今年はじめて「少なくともどこかに就職できる可能性が高くなる」が1位、

「自分の目指す仕事・職種につける」が2位となりました。

大学がますます、

「就職予備校」という意識で

進路選択されていることを如実に示されました。

大学は高等教育であり、

研究やリベラルアーツとしての存在感を高めねばならないところが、

現実はますます逆になっているように思います。

だから、大学選びが「行ける大学」になっているのです。

誤解のないように言いますが、

かつてのような一般入試で厳しい競争のほうがいい、

ということを言いたいのではありません。

小中高までの教育において、

学びの探究心や挑戦心を、

どのようなかたちで育て、

それを自然なかたちで、

大学教育や就職の選択へと意思決定できるプロセスの支援が、

まだ不十分だと言うことを認識して、

嚶鳴進学塾の総合型選抜入試対策講座の

肝にしたいと思います。

3つのステップによる総合型選抜と学校推薦型選抜対策①

よく総合型選抜や学校推薦型選抜に挑戦したいけど、

何をどうすればよいか分からないと言う声を聞きます。

そこで、3つのステップをお伝え致します。

3つのステップとは、

〔過去・現在〕→〔近未来〕→〔遠未来〕の3つです。

志願理由書や自己推薦書に盛り込む内容としては、

この3つのステップとなります。

将来(大学卒業後)の夢=遠未来

大学で学びたいおと=近未来

なぜ夢を頂いたのか、その理由=過去・現在

この3つについて詳しく解説をして参ります。

3つのステップによる総合型選抜と学校推薦型選抜対策②

では、3つのステップである

〔過去・現在〕→〔近未来〕→〔遠未来〕のうち、

「近未来」から説明をさせて頂きます。

「近未来」とは、

大学での学びのことです。

自分自身が、志望する大学で何を学びたいのかを考えます。

方法は簡単です。

大学のホームページやパンフレットを、

まずは見てください。

次に、オープンキャンパスに参加をして、

直接質問をするとよいでしょう。

自分の志望する大学で、

どのような事を学びたいのかをデザインしましょう。

ハードウェアの面では、施設・設備。

ソフトウェアの面では、制度・カリキュラムが魅力的か。

ヒューマンウェアでは、教授陣・卒業生の活躍。

これの視点で大学を調べて、

自分のやりたい事にあっているかを深堀してください。

3つのステップによる総合型選抜と学校推薦型選抜対策③

今回は、

〔過去・現在〕→〔近未来〕→〔遠未来〕のうち、

「遠未来」の説明をさせて頂きます。

遠未来とは、大学卒業後のことです。

まずは、その大学を卒業して、

自分の夢を実現できる仕事に就けるかを調べてみてください。

調べ方は、

パンフレットやホームページで調べたり、

大学進学イベントなどで聞いてみたり、

オープンキャンパスに行き直接聞くことです。

また、志願理由書を作成する前に、

職業事典などを活用したり、

身の周りの観察、広い社会の観察をして、

視野を広げてください。

この経験が、

小論文を書く時に役に立ちます。

特に総合型選抜の小論文は、

ただの感想文ではないので、

受験生自身の見識が必要になります。

3つのステップによる総合型選抜と学校推薦型選抜対策④

今回は、

〔過去・現在〕→〔近未来〕→〔遠未来〕のうち、

「過去現在」の説明をさせて頂きます。

総合型選抜入試に合格をした生徒さんの

共通点として挙げられることは、

問題意識があると言うことが挙げられます。

問題意識とは、問題発見+問題解決を意味します。

「これは問題だ。何とか解決しなければ…」と言う視点です。

そして、その夢や問題意識を抱いたきっかけを探ることが大切です。

そのことに興味を持ち始めたきっかけは何か?

影響を受けた人物は誰か?

どんな出来事がきっかけか?と言う意識です。

例えば、

国際看護学を学びたいと言うきっかけを想定すると、

「高校1年生のとき、夏休みにタイでのボランティアに参加することができ、

 そこで、医療が行き届いていない現状を目の当たりにして、格差を知ったことが

 きっかけであり、また、母親が看護師であることも理由の一つです。」となります。

このような、きっかけを探ることがポイントです。

しかし、中には色々と探してもきっかけが出てこないと言う生徒さんもおります。

そのような場合には、今からでも本を読んだり、webで調べたりして、

体験創出(今日からでもエピソードを創る)をしてください。

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